歯を抜いてから長期間放置していたり、抜歯時の炎症が大きく骨へのダメージが大きい場合、骨が痩せて細くなってしまい、インプラントが骨の中に収まらずはみ出してしまう事があります。インプラントが骨からはみ出した状態のまま、歯の部分の被せ物を作ってしまうと、はみ出したチタン表面が歯ぐきで覆われず露出してしまいます。それを防ぐために、骨が失われた部位に人工骨や自家骨(自分の骨)を移植し、骨の再生を図る治療のことです。約4~5ヶ月で、新生骨ができあがります。
サイナスリフトは骨の厚みが8mm未満の場合や、多くの骨を補わなくてはいけない場合に適応します。
この場合骨移植のみを行い、骨がしっかりできるのを待ち、無事に移植骨が固まったらインプラントの埋入になります。
基本的にはこのように骨移植とインプラント埋入を別々に行いますので、移植からインプラント埋入、さらに歯が入るまでに時間がかかります。
サイナスリフトでは、上顎洞に骨移植を行います。上アゴの歯肉の側面に切開を入れ、骨面を露出し歯槽骨に窓をつくります。 窓を開けると上顎洞粘膜が露出しますので、歯槽骨と上顎洞粘膜をはがしていき、スペースができたところに移植骨で埋めていきます。
上顎洞粘膜と歯槽骨の間に移植骨を入れます。手術後にデジタルレントゲン撮影で確認します。移植手術から3ヶ月以上そのままで待ち移植骨が完全に自分の骨となるのを待ちます。術後、痛みはそんなにありませんが、腫れることがあり3~4日でよくなります。
約4~5ヶ月後骨ができれば、いよいよインプラントの埋入です。
ここからは通常のインプラント埋入手順で行います。
ソケットリフト(上顎洞挙上術)はサイナスリフト同様に、骨移植で骨再生を行う治療法ですが、増やす骨量が比較的少ない場合に行われる施術のため、インプラントの埋入と骨造成を一度に行えます。ただし、骨の厚みが8mm以上ある場合に適応となります。
また、インプラントを埋入する穴から骨補填材を入れるため、傷口が小さく済みます。
歯茎を切ってドリルで骨を削ります。ドリルで削った穴の粘膜を挙上し、しっかりとインプラントを埋め入れるスペースを獲得します。
この時ドリルで開ける穴はインプラントを埋め入れる穴とほぼ同じ大きさのため、患者さんの負担は少ないとされています。
粘膜を挙上した部分に人工骨や自家骨等の骨補填材を移植します。
骨の状態が悪い場合は、インプラントを埋め入れる手術は骨ができあがってから行うこともあります。
十分な量の骨補填材を入れたら、インプラントを埋入します。
上部構造は4~5ヶ月後、骨が作られてから装着します。
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